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シリカゲルについて

試験管
我が国の気候は欧米諸国にくらべ、著しく湿度が高く、年間平均湿度は
75パーセント以上にもなります。
このため私達の日常生活や工業生産の上で、湿度による損害(変質、
カビ、虫害、金属の錆、電気製品の絶縁不良、食料品の腐敗)等は計り
知れないものがあります。
こうしたことから、商品の保管、輸送に防湿包装は必要不可欠なものと
なりました。
従来、乾燥剤として塩化カルシウム、生石灰、天然ゼオライト等が使用
されてきました。
しかし、塩化カルシウム、生石灰の吸着作用は化学反応によるもので
吸着すると潮解、崩壊し、また強アルカリ性のため危険性が高く、事故
防止の上で近年とくに乾燥剤の選択が問題視されるようになりました。
シリカゲルはこれらの乾燥剤と異なり、安全性が高く、吸湿後も外形に
変化はありません。F.D.A.(USA食品医薬品局)に於いては
粉末シリカゲルが固結防止剤として食品添加物に認可されています。
また、その吸着作用は広大な表面積をもち、シリカゲル1グラムあたり
650平方メートル という広さで、なんとテニスコート2.5面分の面積です。
このように、さまざまな特徴をもつシリカゲルはその有用性が認識され、
年々、需要が増大しています。

シリカゲルの特性

一般的にシリカゲルといっても、種類によってそれぞれ性質が異なります。
その違いをシリカゲルA型とB型の比較で確認してください。

■吸着等温線
グラフ-1
■日本工業規格による試験結果
表-1
■物理的性質
表-2

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